手作り化粧品のメリットと危険性について
肌に良いスキンケアアイテムを探していると、手作りの化粧品を使用することを勧めているサイトを見かける事が多いと思います。
手作りと聞くとイメージ的に、肌に良さそうとかんじてしまいますが、実は店やネットで売っているスキンケアアイテムを使用するよりも、注意深く扱わなければ、肌荒れを始めたしたトラブルがかなり高い確率で発生してしまいます。
そこで本日は、手作り化粧品のメリットとデメリットについて、実際に化粧品を開発しているメーカーの目線から詳しく解説していきます。
手作り化粧品の使用を考えている方は、ぜひ本記事を読んでから、自分に向いているかどうかを判断するようにしてください。
手作り化粧品のメリット
手作り化粧品の最大のメリットは、自分で成分をコントロールできることになるでしょう。
化粧品の成分と肌についての知識が十分にあれば、自分の肌に必要な成分とだけを配合した化粧品を作ることが可能です。
肌が敏感な人やアレルギーが多い人であれば、自分の好きなようにすべての成分をコントロールできると自分の肌に最適な成分を配合することができます。
また、かかる費用も材料費のみになるため、モノによってはコストを抑えることも可能になる場合があります。
※生産量が大幅に少なくなるので、逆に1つあたりの成分にかかるコストが高くなることもあります。
手作り化粧品のデメリット
手作り化粧品の最大のデメリットは、安全性が非常に低いという所になるでしょう。
ドラッグストアやネットで販売されている化粧品は、工場にて化粧品の成分について十分な知識をもった研究者が作成しています。
さらに、法律によって定められている厳しい基準をクリアしたものでなければ、販売することが出来ません。
それに比べて、手作りの化粧品は成分の知識が無い素人が作ったものになるため、安全性の面で大きな問題を抱えてしまいます。
成分によってはいいものであっても、混ざり合う事で毒性を発揮してしまうこともあります。
また、一般人に向けて売られている成分は化粧品に使用するためのものではありません。
そのため、クオリティが低くなってしまいます。
本当にいい化粧品を作ろうとすると、それなりの研究施設や機材が必要になるので、やはり手作りの化粧品には限界があると考えておいたほうがいいでしょう。
手作りの化粧品で起こった実際のトラブルの例
手作りの化粧品を使用したことによって起こった肌のトラブルは多く存在しています。
中でもよくあるトラブルが、手作りの化粧品のなかで雑菌が大量に繁殖してしまい、ひどい肌荒れを起こしてしまうケースです。
化粧品に配合されている油分などの有効成分は、雑菌が繁殖するのにも最適な環境になります。
また、手作り化粧品に直接指で触れてしまうような使い方をしていると、容器内に残っている化粧品に手の雑菌が移ってしまい、すぐに雑菌まみれになってしまいます。
他にも、成分の組み合せが悪かったために、肌に強い刺激を与えることになってしまい、肌が酷く荒れてしまったというケースも存在します。
せめて化粧品や成分に関して、プロ級の知識があると言っても過言では無いくらいの知識がなければ、手づくりの化粧品を使用することはやめておいた方がいいでしょう。
まとめ
安全に手づくり化粧品を作成し、使用するためには相当な知識が必要になります。
肌にいい成分がわかっていれば簡単に作れる程、化粧品の成分と肌は簡単には出来ていないのです。
本気で化粧品について勉強して、それを仕事にするくらいの高い志が無いので荒れば、素直に売られている化粧品を使用するようにしましょう。
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